
2010年10月27日
ちょっと柔らかい英語の学び方
◇映画やドラマは役に立つ?◇
英語を勉強してきたつもりで、ふと試しに英語の映画やドラマを見ると──全く聞き取れない!──そんな経験はありませんか?
英会話教室でも、教室を出ると外国人先生同士が会話をしている。さて、何を話しているのだろうと耳をそばだてても──聞き取れない!──ということもあるのでは?
もっとがっかりするのは、CNNなどのニュース英語まで聞き取れるようになって、映画を見ると、簡単なはずの会話が理解できない。
これらは、日常会話で使われている気軽な英語を知らないために起きる現象です。
とにかくネイティブは、かなり省エネの英語を話します。単語は繋げるし、文法は端折る。
有名な例では「want to」が「wanna」に、「going to」が「ganna」に。
また音も繋がります。「does it」は「zit」に聞こえます。
これらの音を経験するには、映画やドラマで、より日常的な英語に慣れることが必要です。
◇どうやって映画やドラマを利用するか◇
映画やドラマを英語の学習に利用するには、コツがあります。それは、すでにストーリーや会話の内容を知っているものを選ぶことです。
全く初めての映画やドラマを見るよりも、すでにストーリーや会話の内容を知っている映画やドラマを見る方が、より英語の変化に気付くはずです。
それに、初めての映画やドラマでは、ストーリーを追いかけたり、映像に集中してしまうため、肝心の英語を聞き取ることに集中できません。
それから、最初は英語の字幕を出しておくと、文字と音のギャップに気付き、だんだん法則がわかってきます。
つまり、好きで何度もみた映画やドラマこそが、英語の学習に最適といえるのです。


英会話教室だけに頼らない
◇使い方次第の英会話教室◇
英会話を身につけようと考えている人の多くが、英会話教室に通うことを検討していると思いますが、英会話教室にさえ行けば英会話が身につくという考えは捨てた方が良いでしょう。
決して英会話教室を否定している訳ではありません。また、全く役に立たないということもありません。英会話教室は利用のしかた次第で生かせるかどうかが決まってしまうということです。
たとえば英語を聞き取る能力を身につけるには、大量の英語を聞かなければなりません。同様に話すことができる様になるには、豊富な語彙力や大量の基本フレーズを覚える努力が必要です。
しかし、英会話教室での週に2〜3時間程度のレッスンでは、とても必要なリスニング量やスピーキング量には足りません。
また、語彙を増やすということも、英会話教室に通っているだけでは、ほとんど無理でしょう。
つまり、英会話力を身につけようと思ったら、英会話教室などではとても足りない、大量のリスニングやスピーキングのトレーニングを、独自で行う必要があるのです。
◇それでも利用価値がある英会話教室◇
それでは英会話教室に通うことには価値がないかというと、それも間違っています。
英会話教室に通うことは、独学では得られない、ネイティブスピーカーに接することや、慣れる機会を得られます。
英会話を身につけるためには、独学の占める割合が最も高い必要がありますが、ネイティブと直接会話を行うという練習はできません。
このことを補うという目的であれば、英会話教室を生かすことができます。
また、ネイティブを相手に、アドリブを話さなければならない環境を提供してくれるという点でも英会話教室は有効です。
さらに、自分の覚えた発音や言い回し、あるいは単語の使い方といった、なかなかセルフチェックが難しい部分を、英会話教室のネイティブが補ってくれます。
以上のことから、英会話教室だけでは十分ではありませんが、独学で不足してしまう部分を補う目的があれば、英会話教室の活用は非常に有効です。


英語学習のスランプ脱出法
◇英語学習のスランプとは◇
英語の学習を続けていると、どうしてもスランプに陥ってしまうことがあります。所謂伸び悩み状態ですね。
これは、簡単にいえば、学習を始めた頃の新鮮さがなくなってくることで起きやすくなります。つまり、飽きてくるわけです。
特に、いくら学習したり、トレーニングしたりしても、なんだか伸びている実感が得られないという自覚が生じると、この伸び悩みの状態になります。
これは感覚的なことだけでなく、具体的にTOEICなどの試験でもなかなか点数が伸びない状態として表れることもあります。
なぜ、このような状態になるのでしょうか。
一つは、前述したように、単調な学習やトレーニングに対する飽きの問題です。
次は、学習効果が実は上がっているからこそ起きてしまう伸び悩み感覚です。
これはどのようなことかと言うと、まだ知識が少ない頃と、知識が増えてからでは、同じ量の知識が増えても、伸びた感が異なっていると言うことです。
たとえば、知識量が1だった人が5になれば、5倍の伸びですね。しかし、知識量が100になっている状態で5増えても、5%の伸びにしか感じられないのです。
要するに、英語力が付いてきている人ほど、伸び悩みを感じやすくなるといえます。
◇スランプの克服◇
この伸び悩みを感じだしてしまうと、学習意欲が減退しますので、危機的状況と言えるでしょう。この状態こそが、英語を挫折させてしまう原因だからです。
そこで対策の例を挙げてみましょう。
・新しい学習法法やトレーニングを取り入れて新鮮さを取り戻す。
・自分の英語力は始めた頃より、以下に伸びたかを確認してあげる。
・今までの努力を思い出し、今止めることでそれらが無駄になってしまうことを思い起こす。
他にもネイティブの知り合いをつくるなどすると、より会話を楽しみたいという動機付けが成されますので、いろいろと工夫してみましょう。

